井上貫道老師・豊島徹禅師
坐禅会

独参の心得と作法

独参の心得

独参とは師と参禅者とが一対一で問答し、師が参禅者の力量を量ることですが、当坐禅会の独参とは、老師が参禅者の悩みや苦しみ、疑問に答え参禅の方向性を示し解決のために助言を与える場です。

人生相談でもかまいませんが、参禅上の疑問、悩み、今の自分の様子はどうなのか等を聞いて下さい。

特別に問題が無いと思うのなら、そのことを話して下さい。

ただ坐る、考え方を使わない、六根(感)の働きのままに任せる等、色々注意をされていますが、本当にその通りに坐っているのかを確認することが重要です。

本気で参禅するとたくさんの疑問が出てくるはずです。

疑問をそのままにしたり、自分で勝手に処理しないことです。

独参の時間制限はありませんが、より多くの人に独参頂けるよう、質問は聞きたいことを的確に簡潔に話して下さい。

独参の作法

(当坐禅会の独参は略式です。換鐘、持鈴はなりません。)
◎独参希望の方は用紙に名前を記入してください。

順番に独参に行きます。終わって戻ったら、次の人に声を掛けて呼んで下さい。呼ばれたら部屋を出て台所の横の出口から出て、左手の階段を上がってください。

待機中に経行鐘が鳴ったら、経行して下さい。

1) 二階のドアに合図して入ります。
2) 履物を脱ぐ前に合掌低頭して上がって下さい。
3) 座布団の前に坐り、一拝(※合掌し頭を下げながら両腕と額を床につけ、掌を上に向けて肘を付けたまま、ゆっくりと耳の辺りまで上げる)して座布団に坐り質問します。
(※)仏足頂礼と言って、お釈迦様の御足を両手に載せ頂き礼拝することを表します。
4) 終わったら座布団からおりて、一拝し履物を履き合掌低頭して部屋を出ます。
5) 一階の坐禅の部屋に戻ったら、次の方の名前を読んで、静かに部屋に入ってください。

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